クズとしての生き方

今時流行らない赤裸々日記

太陽が欲しいだけ

息子と話すことがない。

小学四年生の息子はゲームが大好きで、毎日毎日ゲームばかりしている。ゲームには制限時間を設けているので、無尽蔵に遊ぶことは出来ない。遊べなくなると、テレビでゲーム実況のYouTubeを観ている。チャンネルを俺や妻に奪われると、いよいよやることが無くなり、妻にちょっかいを出したり、落ち着きなくウロウロし始める。

漫画を読んだり、絵を描いたりすることもあるけれど、ゲームも出来ないしYouTubeも観れないから仕方なく、という感じ。

自分の息子ながら、マジでつまらない奴というか、そんな奴と話すことなどあるわけがない。

息子は自閉症スペクトラムの気がある。大人数の中で過ごせないとか、自分の知らないことに対して拒否反応を示す、など、生きにくい日々を過ごしていることは間違いない。学校も個別級に通っているし、息子は息子なりに大変な面もあるに違いない。しかし、それとこれとは話が別だ。

伸びっぱなしのボサボサの髪の毛、前髪が目に入るからいつも目つきが悪いし、思春期に突入しようとしているので態度も横柄。

心理士の先生は、「お子さんを否定しないでください。お子さんが自己肯定感を高められる言葉をかけてあげるようにしてください」と言う。もちろん、言われた通りにしている。とはいえ、息子自身は妻の影響もあって俺をシカトしてくるのだ。そもそも会話が無い。

数年前までは、息子と話したり、遊んだりするのが楽しかった。一緒にスケボーしたり、キックボードしたり、アニメを観たり、ゲームを教えてもらったり。今では、息子はスケボーもキックボードもやらないし、そもそも外で何かをするよりゲーム優先だし、アニメを観るよりYouTubeのゲーム実況、一緒にゲームをしても専門用語連発でマウントをとってくる。

無理に自分の子供とコミニュケーションをとる必要は無い。けれど、寂しく感じる。

俺が10歳の頃はどうだっただろう。父親のことをどう思っていただろう。

俺が高校生の頃は、父親が嫌いだった。なぜ父親が嫌いだったのだろう。

忘れてしまった。