妻に猫たちの手術費を要求された。普段は俺をシカトして一言も口をきかないくせに、こういう時だけ話しかけてくることが許せないけれど、妻としては、やむを得ない業務連絡という感覚なのだろう。
児童手当で振り込まれた四万円を渡す。
「あと一万五千円足りない」と妻は言う。今は無い、と答えると、やれやれ、という顔をして四万円を財布に仕舞う。
二匹の猫たちが鳴き声をあげて俺の足元に擦り寄ってくる。俺の味方は猫たちだけだ。
給料が入ったけれど、欠勤しまくっているので、いつもより四万円くらい少ない。欠勤せずに働けば良いだけなのだけれど、それが出来ないから悩んでいるし、苦しい。
スケボー仲間からACEのトラックを借りたので、新しいデッキを組んだ。スケボーを組み立てている時は煩雑な日々のことを考えなくて済むから好きだ。早く滑りたいけれど、昨夜の雨で路面が濡れている。
やれやれ。